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時は,過去,現在,未来へとずーと繋がっている。時の変化は,何気なく過ぎ去っていく。時は確実に流れている!
12月19日(火)「第29回広島日展会展」を見た後は,ひろしま美術館へ,「日本人の愛したヴラマンク展絵画と言葉で紡ぐ人生」を見に行った。
ヴラマンク展ポスター ヴィラマンク展肖像
モーリス・ド・ヴラマンク(1876-1958)は,フランス出身の画家で鮮やかな色彩が特徴的なフォーヴィス(野獣派)の画家。その様式で描いた期間は,わずか2年ほどで,彼が長く描いたのは,本展で中心的に展示されている仄暗く抒情的なものだった。ヴラマンクは,バイオリン奏者,競輪選手という経歴を持つ多才な人だったそうだ。絵が売れなかった時期には,これらの特技を生かして稼いでいた。幼少期から勉強が嫌いで,芸術家肌だったが,勉強は両親や教師に媚を売るようなものでしかなく,従うべきものではないと考えていたからであった。「私はどんな規則も守らず,これまでに構想されたどんな理論にも従わない」という絵画制作のスタンスを守っていた。ヴラマンクが求めたのは,美術学校で教えられる理論に従順な作品を作ることではなく,勇気を持って本能に従って描くことだったそうだ。しかし,誰の影響も受けなかったのではなく,セザンヌに酷似した作品も描いている。
★セザンヌ期:パリ周辺(1907~1915-6年頃)
「ブージヴァル スカンザン桟橋」,「ヴァン,リキュール」
ブージヴァル スカンザン桟橋 ヴァン,リキュール
ゴッホの展覧会を見て,「父よりもゴッホを愛した」と述べる程の共感を寄せたそうだ。
★第1次世界大戦後:ヴァル・ドワーズとパリ周辺(1919-1925年)徴兵を受け,戦争終結で帰郷。
★シャルトル周辺,ノルマンディー,ブルターニュ(1925-1958年)
ヴラマンクの「雪景色」の多くは,土と雪が混ざり合う道が描かれているが,雪と土を表す白色と茶色の絵の具の間に,濃い緑色や青色,時々明るい黄色がアクセントとして加えられている。曇り空は,単純な灰色ではなく,濃紺が混ざることで,冬空の透明感が表現されている。
「冬の村通り」,雪の村通り」
冬の村通り 雪の村通り
「ヒナゲシの活けられた花瓶」,「漁船の帰還 ブルターニュ」
ヒナゲシの活けられた花瓶 漁船の帰還 ブルターニュ
「街道」は,屋根の赤茶色,草の緑色が効果的に用いられており,色使いのセンスはゴッホに感銘を受けた後,独自に展開した部分のようだ。仄暗いながらも,単調でないのは,勢いのあるタッチとともに,所々に鮮やかな色彩があしらわれているからだ。
街道
「サイロ」,ヴラマンク最晩年の作品「束ねられた麦のある畑」は,ゴッホの描いた麦畑に類似した雰囲気をたたえている。ゴッホの絵を見た感想として,「純粋なコバルト」や「純粋なヴァーミリオン」などの色を使って描かなければいけないと述べている。
サイロ 束ねられた麦のある畑
第1次世界大戦後,多くの画家が作風を変化させたが,ヴラマンクも,その一人だった。しかし,次第に文明を厭って田舎に移り住み,晩年にかけて描かれた抒情的な作風は,他の画家からの影響を昇華し,まさに自分の本能に従って描いたものだった。すごく力強く,インパクトのある絵だなと思った。私は,油絵を薄塗りしているが,これ位しっかりと絵の具を使うと油絵らしくなるなと思った。
帰りも,クレアライン(高速バス)に乗って帰った。歩数計は,10,000歩余りだった。いつもこれ位歩くと良いのだが,寒いとなかなか億劫で・・・。
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【2017/12/29 13:45】 | 芸術鑑賞
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yasumama
ヴラマンク展 新聞で見ていて 少し興味を持ってましたが あまりの寒さに 体が動きません。v-390
そちら様は なんという お元気で 情熱をもってらっしゃるのでしょうか~。
インパクトのある絵って 仰いますが 成程って 思います。
寒いって言えば 寒いし 動けば それなり 暖かくなります。
でも、 太極拳の稽古・・・できません。すっかり 体も錆びついてしまいました。
けれど ボツボツ やります。よろしくv-364


yasumamaさんへ
K.N
v-398ヴラマンク展のチケット,絵画教室で貰いました。他の人が行かないので,私が頂きました。予想していたより,迫力があり,同じ油絵を描いているものとして,参考になりました。Sデパート辺りは,木枯らしで,枯れ葉が吹き寄せられていました。でも,美術館の中は,暖かくゆっくり見れました。印象的に,自分の感じたように描くといっても難しいです。太極拳も練習しないと忘れます。絵画教室もお休みだったので,その分,家のことが随分,捗りました。花の球根の植え付けが済んだのでホッとしました。春には,綺麗な花が咲くことでしょう。楽しみです。v-298v-298

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