FC2ブログ
時は,過去,現在,未来へとずーと繋がっている。時の変化は,何気なく過ぎ去っていく。時は確実に流れている!
10月20日(金)午前中は,大学の恩師の「古希からの手習い展」を見て,友だちと昼食を食べて別れた。午後,私は,県立美術館で開催されている「レオナルド・ダ・ヴィンチと『アンギアーリの戦い』展」のチケットを2人分持っていたので,大学の友だちのKさんを誘って一緒に鑑賞することにした。
ルネサンス期を代表する画家レオナルド・ダ・ヴィンチの大壁画計画「アンギアーリの戦い」にまつわる絵画「タヴォラ・ドーリア」をメインに,関連する絵画や資料100点が展示されていた。
作者不詳(レオナルド・ダ・ヴィンチに基づく)「タヴォラ・ドーリア」(「アンギアーリの戦い」の軍旗争奪場面)16世紀前半,ウフィツィ美術館蔵   ※ 「タヴォラ・ドーリア」は,木製のパネルを支持体にした板絵でドーリア家の所有。
「アンギアーリの戦い の軍旗争奪場面」
レオナルドの大壁画計画は未完に終わった上,やがて別の画家の絵画に覆われたため,全貌が分かっていない。フィレンツェ政府から壁画の依頼を受けたレオナルドは,軍旗争奪戦を象徴的に描こうとした。激しくぶつかり合う馬,必死の形相で剣を振りかざす男。レオナルドの壁画構想の中央部分で,15世紀半ば,イタリアのトスカーナ地方のアンギアーリという平原で起きたミラノ公国とフィレンツェ共和国軍の戦いの軍旗争奪場面で,フィレンツェ軍は,強敵のミラノ軍に勝利。眼前の戦闘の一瞬を切り取ったような迫力がある。各所にレオナルド・ダ・ヴィンチの独創性・天才性が感じられる。
この絵を立体的にするとどうなるか。馬4頭,人間7人を組み合わせたフィギュアが本展に出展されていたが,これほど複雑な立体構造を1枚の平面によく描けたものだと思う。複雑な絡み合いを絵にするのがレオナルドの特徴だそうだ。
『タヴォラ・ドーリア』の立体復元彫刻
「タヴォラ・ドーリア」の立体復元彫刻
「アンギアーリの戦い」は,本来ならシニョリーア宮殿(ベッキオ宮殿)の500人大広間にミケランジェロの「カッシナの戦い」と共に飾られる筈だったが,双方の作品が未完に終わったので,この場所には1560年代にバザーリの戦闘壁画が掛けられた。その壁画の一部に「探せ,さすれば見つからん」の文字があり,バザーリのサインさえないのが,謎めいている。この壁画は絵画作品として優れていたため「世界の学校」と呼ばれ,模写する人が沢山いた。その後の所在は不明。バザーリは,ミケランジェロの愛弟子でありながら,ダ・ヴィンチを尊敬していた。バザーリは,ダ・ヴィンチの絵を自身の壁画で覆い隠したのではないかという説もあるそうだ。
レオナルド・ダ・ヴィンチとミケランジェロの肖像画。レオナルド・ダ・ヴィンチ(51歳)は,完璧主義者で研究熱心で新しいもの好きのためか,未完成作品が多い作家として有名だったそうだ。下絵は,大雨で壊れてしまい,描き集めていた壁画は絵具が乾かず,火を焚いて乾かそうとして,絵の具が垂れてきて混ざって駄目になったとのこと。ミケランジェロ(28歳)は,元より絵画よりも,彫刻に興味を抱いていた。新しく教皇となったユリウス2世からローマへ来て教皇のための墓碑を造るようにという命令を受けてそちらを優先したそうだ。そういうことで,大壁画計画は未完になった。
レオナルド・ダヴィンチ肖像とミケランジェロ肖像
アリストーティレ・ダ・サンガッロ「カッシナの戦い」(ミケランジェロの下絵による模写)
ミケランジェロの下絵の模写
「カッシナの戦い」は14世紀半ばに,ピザ共和国軍にフィレンツェ軍が勝利した戦いが題材。水浴の兵士が戦闘に向かう場面には,筋肉隆々の肉体美が表現されている。
レオナルド・ダ・ヴィンチは1452年イタリアのフィレンツェ近郊,ヴィンチ村で誕生。レオナルドの資質について,ジョルジョ・ヴァザーリは「芸術家列伝の中で,「神はレオナルドにいくつもの才能を与えた」と書いている。「実に快く会話をし,人の心を惹きつけたとも書いている。1490年10歳位で小間使いとしてレオナルドのもとに来て以来,レオナルドが没するまで,約30年間を共に過ごした愛弟子サライが描いている絵は,レオナルドによって筆が加えられている。
レオナルド・ダ・ヴィンチの工房,おそらくサライ「聖アンナと聖母子」
「聖アンナと聖母子」
★レオナルド・ダ・ヴィンチの発明品などが色々展示されていた。
二階式橋,人体解剖図
二階式橋 人体解剖図
印刷機,はばたき飛行機
印刷機 はばたき飛行機
回転式距離計
回転式距離計
戦車
戦車
手稿
画家としてだけでなく,飛行技術,機械工学,建築デザイン,解剖学など様々な分野を研究し,スケッチや思い浮かんだアイデアをメモ魔だったので,手書き原稿として残している。約2万ページにわたるそうだ。
今回のアンギアーリの戦いは,非常に謎に包まれており,弟子などにより模写されたものだったが,それだけに,ルネサンス時代の巨匠たちの熱き思いを感じ取ることができて良かった。私は,数年前,イタリアを旅行したが,ミラノでレオナルド・ダ・ヴィンチと弟子たちの像のある公園?を描いたので,非常に思い入れが強かった。
その後,常設展で児玉希望の絵を見て,三原へバスで帰るKさんと別れ,私は,JRで呉まで帰った。1日中,沢山の芸術鑑賞をして,少し疲れた感じだった。さらに,21日(画展の出品説明会),24日(広島いけばな代表作家展)と広島へ出かけた。この処,スケジュールが過密で,天候も不順なので,少し風邪気味になった。私って,軟弱だなと思った。
スポンサーサイト




【2017/10/25 10:01】 | 芸術鑑賞
トラックバック(0) |


yasumama
なんとなんと スケジュール いっぱい ですね~。
1日に あれこれ 学習??なさって 頭に残ってるって流石です。
新聞での 紹介を見るたびに これって 見応え??ありそうって 思ってましたが やっぱり 私には 難しく??わからないかもしれません。
レオナルド・ダ・ヴィンチ 多才な人なんですね~~。v-237

今日は とってもよいお天気・・・でも 塗装中なので v-446もウオーキングも行けません。なんも しないのですが 在宅位していないと 申訳ない・・ですよね。
昨日は ちょっと 合間を戴き 外出・・大急ぎ帰宅中・でした。v-390

 yasumamaさんへ
K.N
v-354やはり,ルネサンスの巨匠,レオナルド・ダ・ヴィンチは偉大ですね。絵画だけの世界ではなく,何事にも徹底的に突っ込み,色んなものを発明して,それがまた,絵画に表現されています。今回の絵は,巨匠たちの模写?ですが,それもすごくミステリアスだと思います。「アンギアーリの戦い」は,人馬が一体となって,戦っている複雑な情景を見事に絵で表現しています。当時,イタリアは,色んな国に分かれて,絶えず,戦争をしていたそうです。ミラノ,ベネチア,フィレンチェ,シエナ・・・など,旅行でそんな話もガイドさんから聞きました。訪れている国だからこそ,こうして色んな場で見て,聞いて,一層想いが深くなりました。v-41025日は,思いかけず,姿を拝見し,(*_*;しました。土曜日の講座でお会いできるのを楽しみにしています。

コメントを閉じる▲