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時は,過去,現在,未来へとずーと繋がっている。時の変化は,何気なく過ぎ去っていく。時は確実に流れている!
11月27日(木)呉市文化ホールに13:30開場,14:00開演の舞台「夫が多すぎて」(作:サマセット・モーム)を見に行った。このチケットは,くれフレンドリー会員への発売が8月3日,一般発売は8月9日だった。私は友だちと「くれフレンドリ会員」になっているので,発売日には,朝の7:00に呉市文化ホールに行って並んだ。朝5:00頃から並ぶ人もいて,すでに20名位の人が並んで待っていた。8:30に呉市文化ホールに入り,販売場所(ロビー)に案内された。そこには,椅子が沢山置かれ,モニターには座席の空席状況が映し出されていた。今まで,最初は殆ど空席だったが,今回はすでに席が殆ど埋まっていた。ファンクラブ,プレイガイドの方でとられているとの事だった。残り席はすごく少なくてショックだった。
チケット購入待ち チケット空席状況
11月27日(木)13:30開場,14:00開演という事だったので,13:30に呉市文化ホールに到着したが,すでに沢山の人がならんでいた。指定席なので,並ぶ必要もないが,並ぶように指示されて,ホールに入場した。作:サマセット・モームで,日本でも,「月と六ペンス」など良く読まれてきた。
ポスター W・サマセット・モーム
サマセット・モームは,(1874年~1965年)フランスのパリで生まれ,ロンドンで医師(医師にはならなかった)としての教育を受けながら,最初の小説を書き始める。1907年に上演された「フレデリック夫人」で有名になり,1908年にはロンドンで4作品が同時に上演される程だった。「夫が多すぎて」は,第1次世界大戦後の作品で,肺結核の療養をしながら執筆したそうだ。戦争の傷跡を色濃く盛り込んでいるが,悲劇ではなく,喜劇に仕立て上げている。1919年ロンドンで上演されてから,200回を超えるロングランになったそうだ。1940年公開の映画「Too Many Husbands」のポスターと1955年公開の映画「私の夫は二人いる」のポスター。
「Too Many Husbands」ポスター 「私の夫は二人いる」ポスター
夫が多すぎて」は,アメリカ公演の際のタイトルで,モームはずーと風刺精神に富んだ喜劇を書いている。時代は20世紀初頭,第一次大戦直後。美しく無邪気な女ヴィクトリア(大地真央)がマニュキュア師からネイルの手入れをして貰っている所から始まった。ヴィクトリアはフレデリック(石田純一)から前夫ウィリアム(中村梅雀)が帰ってくると聞かされ仰天する。前夫ウィリアムは3年前に戦死し,彼の喪があけてから夫の親友だったフレデリックと再婚した経緯があったのだ。実はウィリアムの戦死は誤報で,当然ヴィクトリアのもとに帰ってくる。そして妻が自分の親友と結婚したことを知らされる。
シーン5 シーン4
ヴィクトリアを取り巻く三角関係の勃発かと思いきや,ウィリアムとフレデリックは紳士らしく,潔くヴィクトリアの夫の権利を相手に譲ろうとする。そんな彼らをみて感激するヴィクトリア。しかし,それはただの美談ではなかった。ウィリアムとフレデリックは,美しく無邪気なヴィクトリアの凄まじい我儘ぶりに我慢の限界だったのだ。やっきになってヴィクトリアを押しつけ合う二人。
夫が多すぎて
そんな二人の夫にヴィクトリアはどちらとも別れて成金のペイトン(徳井優)と3度目の結婚をすると言い放つ。ヴィクトリアは唖然とする夫たちに,離婚のために雇った弁護士を引き合わせる。弁護士から次々と屈辱的な指示を受けるが,離婚のためにも一切拒否を許されないウィリアムとフレデリック。こうして稀な四角関係はこれまた稀なことにハッピーエンドを迎えるのだった。
シーン3
当時のイギリスでは,離婚するには配偶者の不貞を証明しなければならず,さらに妻側から訴訟を起こすには,夫の不貞のみならず,暴力行為もしくは家庭放棄を立証する必要があった。男性優位の離婚法で,そのため離婚したいヴィクトリアは,弁護士(樋渡真司)に依頼してひと芝居打って貰う。二人の夫の浮気相手“役”として,ミス・モンモランシー(未沙のえる)が登場する。離婚手続きが終わって,ヴィクトリアはあっさり出ていく所で終わりだった。ヴィクトリアの「私は男の人に大切にされないと生きていけないって知ってるでしょ?」というセリフがあるが,全然嫌味に感じなかった。また夫二人は何とか逃げ出そうとしているのに,なぜか彼女の前では「じゃあ二人で支えよう」と言ってしまう。3人の駆け引きが巧妙で面白かった。100年前,書かれた当時のイギリスの世相を反映しながらも,現代にも通じる戯曲で面白かった。モームの他の作品も読んでみたいなと思った。
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【2014/11/29 08:36】 | 観劇
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御苦労さま(*^_^*)
yasumama
まずは 座席表を眺めて ビックリ、大変な事でしたね。 ありがとうございました。v-354今後はこんな事に なるのかしら~。v-356
100年も前に書かれた戯曲なんて 今の熟年層のかんがえとは 違うでしょうが こんな 我がままなヴィクトリアによくもうまく立ちまわれるとは お笑ですね~。それに さっさと前夫に見切りをつけて 再婚するなんて・・・・。まあ、 それが お話でしょうが。あっけにとられました。v-390前半 ちょっと 眠気がさして 一生懸命 目を見開いていました。やはり 後半は 引きこまれる所が ありましたね~。v-438

yasumamaさんへ
K.N
v-399座席表を見て吃驚しました。いつもは沢山座席があるのに・・・。7:00から並んだ甲斐がなかったようでした。「夫が多すぎて」は,時代や国が違うので,違和感がありましたが,それなりに面白かったのでは・・・。イギリス調の豪華な家具や調度品,それにヴィクトリアの衣装・・・。戦争をテーマにしているのに,非常にコミカルな内容でした。日本だったら,こんな状況だったら,一波乱ですね。悲壮感が漂う話になりますが,3番目の成り金の夫と結婚して,気にもしてないヴィクトリア・・・。当時の日本の妻は,そんな人は殆どいないのでは・・・。v-398私もチョッと眠くなりましたよ。


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