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時は,過去,現在,未来へとずーと繋がっている。時の変化は,何気なく過ぎ去っていく。時は確実に流れている!
8月24日(土)朝方かなり雨が降った。土曜日で太極拳講座の日だったので,午前中はしっかり太極拳を練習した。講座が終わって,太極拳の友だちと昼食を食べた。14:00~呉市文化ホールで9月16日の松竹歌舞伎の「プレセミナー」があるので友だちと一緒に行った。
ポスター 歌舞伎プレセミナー1
例年,松竹歌舞伎を鑑賞し,プレセミナーにも参加している。いつもは,ステージ中央に歌舞伎の場面などをプロジェクターで投影して,ステージの上で解説がある。毎年,同じような説明だから,当日イヤホンガイドを借りて,聴きながら鑑賞したらいいといって,プレセミナーに行かないと言う人もいた。でも,今回の解説者は,今までと違って,解説者は,ステージ上ではなく,客席の間に立ってあちこち移動して,時々質問をみんなに投げかけて,ユーモアたっぷりに説明をされた。見所,ポイントを押さえ,すごく面白く分かり易かった。1時間半位の時間があっという間に過ぎた感じだった。
今回の歌舞伎のメインは,2011年に襲名した3代目中村又五郎,4代目中村歌昇の襲名披露である「連獅子」だと言われた。メインは「伊賀越道中双六 沼津」かと思ったのだが・・・。
まず,「連獅子」の方から解説があった。セリフのプリントも用意され,所々,声を出して読むように言われた。 文殊菩薩の浄土と言われる唐の清涼山に架かる石橋にやって来たのは,狂言師の右近と左近の親子。手獅子を携えた2人は,親獅子が子獅子を千尋の谷に突き落とし,這い上がってきた子だけを育てるという故事を踊る。その後,2人の旅僧が現れ,互いの宗派が違うことがわかると宗論を始める。やがて,親子の獅子の精が現れ,獅子の狂いを勇壮に舞い納める。この獅子の毛振りが見どころの長唄舞踊だそうだ。 (クリックで拡大
連獅子原稿
“「連獅子」では,必ずしも舞台に近い席がいい訳じゃないって知ってました?実は,親獅子が子獅子を千尋の谷に突き落とした後のあの場面では,少々後ろ目のお席の方が親獅子と子獅子を同時に見ることができるんです。高低差も考えて,右目で親獅子,左目で子獅子を見て下さい。そして誰もが思わず眠くなってしまうあの音が流れる。あのシーンこそ,実はストーリーの一番重要な見どころです。”など。予備知識なしに見ているだけでは絶対にわからない演目の重要ポイントが満載だった。
次に,「伊賀越道中双六 沼津」。沼津に近い街道では,鎌倉の呉服屋十兵衛と,その荷を担ぐ雲助の平作が連れだって歩いている。しかし,年老いて足腰の弱い平作は,転んで怪我をしてしまう。
沼津2
十兵衛が印籠から薬を出して手当をするところに平作の娘のお米が通りかかる。お米の美しさに見惚れた十兵衛は,平作の家に泊まり,お米を女房にしたいと申し出るが,お米は夫のある身だった。
沼津4 沼津1
夜中,お米は十兵衛の枕元から印籠を盗もうとする。これには事情があるはずと,お米から訳を聞いた十兵衛は,平作が自分の実の父で,お米が妹だと知る。
沼津3
生き別れた親子の悲しい対面が胸を打つ義太夫狂言の名作とのこと。(クリックで拡大)
伊賀越道中双六 沼津の段 原稿
人物相関図を始めとして,「沼津」後の物語展開にまで深く触れられた。感動のストーリー。(クリックで拡大)知っている歌舞伎俳優が名を連ねている。
中村家系図
今回の解説者:葛西聖司さんは,アナウンサー・古典芸能解説者 東京都生まれ。中央大学法学部卒業。NHKエグゼクティブアナウンサーとしてテレビ,ラジオのさまざまな番組を担当。現在は,その経験を生かし,歌舞伎など古典芸能の解説や講演,また日本伝統文化の講義などで大学の教壇にも立ち,朗読教室や執筆活動も続けておられるそうだ。 日本演劇協会会員,NHK文化センター講師,中央大学 公開講座講師,日本体育大学,山梨英和大学,別府大学などで非常勤講師を務めておられるそうだ。 著書に『文楽のツボ』『名セリフの力―日本語をきたえる76のことば』『ことばの切っ先』,共著に『能の匠たち』『能楽史事件簿』『能狂言なんでも質問箱』『見事な死』など多数だそうだ。
葛西聖司
中学校の授業で,能楽堂に行き,最初の能体験。その後,中学・高校時代,歌舞伎にはまり,歌舞伎を入り口に能と再会。伝統文化への興味が枝葉を伸ばして,やがて解説する立場に。伝統文化を放送で伝えたくて,NHKアナウンサーになったが,叶わないと気づき,仕事ではなく,人生の楽しみとして,能・狂言,歌舞伎,文楽と関わりを持とうと思い直した。その後,「NHK趣味講座 仕舞入門」という番組で講師を務めた際,友枝昭世と出会ったことによって,友枝昭世の「弟子」になり,さらに,山崎有一郎(横浜能楽堂館長)との出会いによって,横浜能楽堂の講座を持たせて貰い,能を見る目が開かれたそうだ。やはり,豊富な知識と経験の中からの解説は面白く,すごく引き込まれていく感じで楽しい時間だった。9月16日の松竹歌舞伎が楽しみだな。
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【2013/08/28 08:30】 | 芸術鑑賞
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理解しやすい勉強会でした。
yasumama
どこか 見覚えのある方だと思ったら NHKのアナウンサーでいらっしゃったのですね。 お名前もなんか聞き覚えのある・・・・。とても分かりやすくて イヤホンガイドも今一の所もあるので この日はすごく 分かりやすく 理解が出来ました。途中 朗読??させてもらったりして。
席、前に行けば まじかで かんじられるので やっぱり いいです。 まあ、舞台と同じ高さの中央部が良いのでしょうが 右目と左目の役目??面白いです。納得です。e-284
太極拳の日は 案外 疲れてる私です。力みすぎなんでしょね。e-282 お終いには緊張感に欠けるところが 私の悪い所です。e-447楽しみですね。v-342

yasumamaさんへ
K.N
v-411歌舞伎の解説というと,何となく堅苦しさを感じますが,分かり易く,面白いセミナーでしたね。v-55やはり,元NKHのアナウンサーで古典芸能の担当で,しかも,大学などでも教壇に立たれているとのこと,さすがでした。v-425ステージから降りて,平場で話され,みんなに質問を投げかけられるのは,聴き手を引き込む良いプレゼンテーションですね。v-410葛西聖司さんの大学の講義を聴きたいなと思いました。チケットを買いに行った時,中央の中程の座席は,すでに詰まっていましたね。でも,私は,俳優の表情や息遣いが感じられる前の座席が好きです。本番が楽しみですね。

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