先日,元の職場の先輩から,「日本画合同作品展」の案内のハガキを頂いていた。期間は6月27日~29日で呉市立美術館で開催されるとの事。27日,薄日の差す曇り空で絶好のウォーキング日和なので,近所の従妹を誘って,美術館まで歩いて日本画を見に行った。家から徒歩で約4000歩弱。なるべく街中の日陰を歩いて行った。美術館通りは,閑静な所で沢山の銅像などが置かれている。受付で名前を書いて入場する。其阿弥赫土画伯が指導されている日本画同好会「土曜会」の作品発表会だ。毎年,年1回呉市立美術館で開催されている。今年は,呉宮原高校(呉二中)卒業生の絵画クラブで,同窓生である日本画家の其阿弥赫土画伯に師事されている「互楽会」の作品発表会もあった。
まずは,先輩の絵を鑑賞。まず,チェコの「チェスキー・クルムロフ城」。このお城は,世界遺産に認定されており,13世紀に建てられた華麗なお城。しかし,ナチス・ドイツによる街の占領と,その後の共産党の独裁体制下で伝統文化が否定され,城は荒れ果て,廃墟同然となっていたが,チェコが民主化された後,再建・修復され現在に至っているそうだ。赤い屋根や城の佇まいが素晴らしく表現されている。
次は,ハンガリーの「漁夫の砦」。東欧の真珠と言われるブダペストの美しい街を流れるドナウ川を望む所にあり,戦いの際に,警護を担当したのが漁師だった事から,「漁夫の砦」と呼ばれるようになったそうだ。夜のライトアップが綺麗だそうだ。
3枚目は,「倉敷美観地区」。これは4月にも訪れた事があるので,馴染みのある場所だ。どの絵も丹精込めて描かれた作品で,見応えのある作品だった。 それから,「土曜会」の講師である其阿弥赫土画伯の「御影堂」という絵を鑑賞した。さすが日本画の重鎮だけあって,風格のある素晴らしい絵だ。無彩色の堂の中のほのぼのとした灯りが印象的だ。
その後,色々と力作を鑑賞した。それぞれ素晴らしい作品が展示され,同好会メンバーのバージョンの高さを物語っていた。
また,瀬戸内の風土が生んだ画家「南薫造」のコレクション展があったので鑑賞した。随分以前に安浦の「南薫造」の生家にも行った事があるが,郷土が生んだ素晴らしい画家だ。
うっとりするような作品を鑑賞した余韻を噛み締めながら,帰りも歩いて帰宅した。歩数計は8300歩,なかなか1万歩にはならない。足も少し痛くなっていた。
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wata3 「チェスキー・クルムロフ城」「漁夫の砦」,「倉敷美観地区」3作品を拡大で見ましたが、
素晴らしいですね。
実際に観てみたいですね。何号何でしょう?
○田先生の作品なのですね。日本画
○崎先生の作品かと思っていました。洋画?
でしたかね???
写真も奇麗に取れてるし、名簿などもあるし
説明もとてもわかりやすいし、いいブログですね。
また。訪問しますね。
No title
sa-sa 鑑賞しながら、歴史も知ることが出来てうれしいですね!城の名前は忘れても、あの赤色と共に城の雰囲気は記憶に残りそうな気がします。
「御影堂」、ぼーっと浮かび上がってて荘厳な感じがします。本当に素晴らしいです。
一万歩を歩くのは、かなり歩いたようでも達成するのはなかなかなんですね。でも二人で美術鑑賞とウオーキング、良い時間でしたねー。
No title
K.N wata3さんへ
○崎先生は数年前個展を呉市立美術館でされました。日本画で,退職される前から,ずーと習っておられて,県美展で奨励賞,日本画大賞などを受賞されています。作品も病院や老人ホームなどに寄贈されています。日本画大賞の絵は,市呉に寄贈して貰っています。○田先生も,10年位日本画を習われ,其阿弥赫土画伯に師事されています。今回の作品はすごく良かったと思います。今度見せて貰いに行ったら良いですよ。先生たちは素晴らしい第2の人生を送られています。
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K.N sa-saさんへ
日本画を描くのは大変そうですが,しっかり描かれた作品は素晴らしいですね。お城の名前は覚えられないので,画像から名前を見てインターネットでお城を検索して調べました。由来などを調べて,絵を鑑賞すると一段と思い入れも強くなりますね。最近世界遺産の建造物に落書きをしたという事件がありましたが,嘆かわしいことですね。歴史を経て,大切に守り継承されてきた人類の共通遺産なのに!ガソリンが益々値上がりするので,メタボ対策にもなるので,出来るだけ歩くようにしてます。1万歩歩くとさすが疲れますね。