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時は,過去,現在,未来へとずーと繋がっている。時の変化は,何気なく過ぎ去っていく。時は確実に流れている!
6月17日(日)ジャンボ衣笠一門による『第16回 呉で落語を愉しむ会』があった。事前に,案内ハガキを頂いていたので予約して,太極拳の友だちと行った。13:00開場,13:30~16:15開演だった。いつもの「つばき会館音楽ホール」で早めに行ったが,結構,満席近かった。
案内状
ジャンボ衣笠さんは,呉信用金庫に勤めていおられた38歳の時,落語を始められ,年金受給者のお客さんを招いた旅行で小噺を披露し好評だったそうだ。最初は披露の場を求め,自分で老人ホームに電話し,あちこちで落語を披露し,口コミで広まった。2009年に退職してから,出演が増え,昨年は,広島県内を中心に,自治会や老人会など198回落語を披露。「ジャンボ衣笠」という名前は,プロゴルファーの尾崎将司さんの愛称「ジャンボ」とコツコツ頑張る東洋カープの衣笠祥雄さんの姓を組み合わせて命名した。呉信の職員と共に「くれしん笑芸会」の一員として落語やコントを披露している。

★プログラム1番:「口上」ジャンボ衣笠 ジャンボ一門のメンバーを紹介,弟子が頑張っている状況を話された。
★プログラム2番:「小咄」ジャンボ亭てまり入門半年目,アイドル候補。落語を聴くときの3つのポイントなど。
ジャンボ亭てまり
★プログラム3番:落語「寿限無」ジャンボ亭小まさ入門半年目,お初に登場。
ジャンボ亭小まさ
落語の初心者が入門用として,よく披露される噺。子どもが生まれ,和尚さんに命名して貰うが,有難い言葉を沢山並べた長い名前になる。名前を呼ぶだけでも大変で,それによって,色々なことが生じる。何度か聞いたが,その部分は少し違う内容になっているようだ。
★プログラム4番:落語「元犬」ジャンボ亭わけぎ2年前の2月に入門,因島沖の島から落語教室に通っている。農業をされ,わけぎを作っておられるが,現在はトマトを栽培中。
ジャンボ亭わけぎ
浅草蔵前の八幡様境内の野良犬,みんなから白と呼ばれて可愛がられ,「お前は体が真っ白だから来世は人間に生まれ変わるぞ」と言われてその気になっている。どうせなら今すぐに人間になりたいと八幡様に裸足?で願掛け参り。 満願の朝,ピューと風が吹いて,気づくと白は人間になっていた。真っ裸ではまずいので奉納手ぬぐいを腰に巻き,誰か見知った顔が来ないかと待っている。そこへ口入屋の上総屋の主人が通りかかった。白(若者)は奉公口を紹介して貰おうと上総屋に頼む。上総屋は色白でいい男の若者を気に入り,自分の羽織を着せ店まで連れ帰る。喜んだ若者は尻をふりふり後について行く。角を曲がる度に片足を上げる犬根性も残っている。上総屋に着くと台所から入るように言われる。つい先日,水をぶっかけられた所だ。家に入ると若者は敷居にあごを乗せて寝そべったり,足を拭いた雑巾をしぼった水を飲んだり,猫を見ると「ウゥ-」と威嚇している。朝飯とおかずの干物を頭からバリバリときれいに食べて茶碗をなめている。
 主人はちょっと変わった若者だが,とぼけてひょうきんな人が欲しいと言っていた隠居の家にぴったりだと気づく。早速,着る物一式を出してあげる。若者は下帯をくわえるとグルグル振って首に巻き付け始めた。玄関でおかみさんが用意した二足の下駄がない。よく見ると若者が両方履いて四つん這いになって尻を振っている。
 隠居の家に着くと,女中が取り次いでくれる。隠居のきれいな座敷に通された若者は畳のにおいをかいで,ぐるぐるぐると三べん回って横座りだ。隠居は色白で,いい男で,ちょっと変わった風な仕草をする若者をすっかり気に入ったようだ。上総屋は若者をよろしくと帰って行った。
 隠居は若者に聞き始める。「生まれは?」、若者「蔵前の八幡様の近くの豆腐屋の突き当りのはきだめの脇」,「ご両親は?」,「雄は沢山いますが,表通りの呉服屋の伊勢屋のとこの白じゃあないかと思っています。雌は隣町から毛並みのいい黒いのが来て,ついて行っちまいました」,「で,ご兄弟は?」,「三匹です。一匹目は目の明かないうちに踏みつぶされ,二匹目は可愛いと近所の子どもが連れて行きました」
隠居 「お前さん,年はいくつだ?」 若者 「三っつです」 隠居 「あぁ,二十三か,で名前は?」 若者 「みんな白って呼んでました」 隠居 「白太郎か四郎吉か?」 若者 「ただ,白っていうんです」 隠居 「あぁ,ただ四郎,忠孝,忠犬の忠か,いい名前だ」
隠居 「この頃は物騒で,女中と二人きりでは心細い。お前さんみたいな若い男にいてもらうと心強い」 若者 「ええ,あたしは夜は寝ずに番をします。泥棒なんか入って来たらむこう脛へ噛みついてやります」 隠居 「いやぁ,頼もしいね,気に入った居てもらおう。さあ,茶でも入れよう。そこの鉄びんがチンチン煮立っているから蓋を取っといてくれ」,若者は人間になってもチンチンをやるのかと思ったが, 若者 「へい,やります。はいチンチン」と大サービスだ。 隠居 「そんなにとぼけなくてもいいんだよ。あたしは焙じ茶が好きなんだ。そこの茶焙じを取っておくれ」 若者は分からずあたりをキョロキョロ。 隠居 「そこにあるホイロ(焙炉)だよ」 若者 「ウゥ-ウゥーウゥ-」と,だんだん目の色が変わってきた。 隠居 「そのホイロ!」 若者 「ウゥ- わんわんわん」 隠居 「ああ,驚いた。もういいよ,お前には頼まないから。おーい,おもとや,もとはいないか,もとはいぬか?」 若者 「はい,今朝ほど人間になりました」
★プログラム5番:コント「ホステス志願」コント・土岐
コント コントホステス志願1
(バズーカ土岐)の店に,72歳のおばあさん(ジャンボ衣笠)がやってきて,ホステスに雇ってくれないかという。その掛け合いがすごく面白かった。初めてのおばあさん役だったが,ピッタリ嵌まっていた。ホステスのイロハ,棺桶が賞品で当たるとか・・・。実は,そのおばあさんは,その店の雇い主で,隠れて自分の店の状況を探りに来ていた人だった。最近,自分の会社に潜入調査する社長をレポートしたTV番組があるが,そんな設定だった。バズーカ土岐は,男性だったが,服を着替えると,女性のホステス?になっていて驚いた。
★プログラム6番:落語「転失気」ジャンボ亭小まめ中学2年生。4年前に入門
ジャンボ亭小まめ
ある寺の和尚が体調を崩したので,医者に診てもらったところ,どうもお腹が張っているようだが,転失気はありますかな?と聞かれた。正直意味が分からない和尚。しかし負けず嫌いの和尚は知らないと言えない。『転失気はありませんな』と答えてしまう。寺に帰った和尚は,珍念を呼びつけて『珍念よ,おまえは転失気を知っているな?』「存じませんが,転失気とは何ですか?」分からないなら近所の人に借りてきなさい。と珍念に転失気を借りてくるように命じた。しかし,近所の人は知ったかぶりをして言う事がバラバラで珍念には転失気が分からない。そして珍念は和尚の薬を取りに医者を訪ねた際に転失気とは何かを尋ねた。医者が言うには転失気とは,気を転め失うという言葉から転失気,つまり屁(おなら)の事だと教わった。和尚は転失気を知らないと悟った珍念はあるいたずらを考える。薬を持ち寺へ帰ると和尚が転失気は分かったか?と聞いてきたので,珍念は転失気とは盃の事だそうですよと嘘をついた。そうだ転失気とは盃の事だ。酒を吞む器と書いて呑酒器というのだ。よく覚えておきなさいと和尚。翌朝,医者を訪ねた和尚は,昨日は転失気がないと言ったんだが実はありました。ごらんにいれましょう。珍念や呑酒器を持っておいで。珍念は言われた通りに呑酒器を持っていくが笑いが止まらない。呑酒器を見た医者が,これは盃ですな。わたくしどもは転失気は放屁の事を言いますが寺では盃の事をいうのですか?・・・・
この話のテーマは「知ったかぶりの悲劇」で,ある程度の年齢になり地位もあったりすると,知らないとは言えない状況が出てきてしまう。今でこそ分からない事があればスマートフォンで何でも検索出来るが,昔はそうはいかなかった。どうにかして言葉の意味を知りたいと奮闘するが,悪ガキのいたずらにまんまとハマったりしてしまう。
★プログラム7番:落語「紙入れ」満福亭おかわり落語歴8年,ジャンボ一門には3年前の10月に入門。
満福亭おかわり
小間物屋で働く新吉,得意先の商家のご新造さんから今夜は旦那が帰らないから遊びに来てくれと手紙をもらう。贔屓にしてくれ,世話になっている旦那には悪い気もしたが,迷った末に出かけて行く。新造は酒を勧め,今日は泊ってくれという。新吉は断るが,新造はどうしても帰るというなら,留守の間に新吉が言い寄ってきたと旦那に言うとおどす。困ってがぶ飲みして悪酔した新吉は隣の間に敷いてある布団に入る。すぐ後から長襦袢姿になった新造さんも布団へ入って来た。
さあ,これからという時,表の戸を叩く音,帰らぬ筈の旦那が帰って来たのだ。パニックに陥った新吉を尻目に,新造さんは落ち着いて新吉を裏口から逃がす。家に駆け戻った新吉,悪いことはできないものだ,旦那に気づかれはしなかったかと反省と心配しているうちに,紙入れを忘れたことに気づく。旦那にも見せたことがある紙入れで,中には新造からもらった手紙が入っているのだ。夜逃げでもしようかなんて思ったりして,まんじりともせず夜を明かす。翌朝,居ても立ってもいられず,恐る恐ると旦那の家に行く。長火鉢の前で煙草をふかしていた旦那,新吉が浮かぬ顔をしているのであれこれと聞く。女のことだと分かり,若いやつは羨ましいなんて言ってたが,これが「主ある花」,人の持ち物と聞き,「人の女房と枯れ木の枝は登りつめたが命がけ」と説教を始める。
新吉も昨夜の顛末を喋り出し,手紙の挟んである紙入れを忘れた,そこの旦那に見つかっただろうかと心配そうに言う。そこへ現れた当のご新造さん。
新造 「おはよう新さん,気が小さいのねえ。それは大丈夫と思うわ。だって旦那の留守に若い人を引っ張り込んで楽しもうとするくらいだから,そういう所に抜かりないと思いますよ。新さんを逃がした後に回りを見て,紙入れがあればきっと旦那に分からないようにしまってありますよ。ねえあなた」旦那 「そうりゃあそうだ。よしんば見つかったところで,自分の女房を取られるような野郎だよ。まさかそこまでは気がつかねえだろう」
仲入り
★プログラム8番:落語「時そば」ジャンボ亭小なん2年前の3月入門。倉敷から往復3時間かけて落語教室へ。
ジャンボ亭小なん
「時そば」は,何度か聞いたことがある。そばを食べ,お金を払う時,時刻を聞き,それに絡めてごまかす。それを見ていた男は同じように,真似をしてごまかそうとするが失敗するといった内容。
★プログラム9番:1人コント「演歌歌手のレコーディング」バズーカしげぞうピン芸人でマルチタレント。
バズーカしげぞう
★プログラム10番:落語「親子酒」ジャンボ亭小目高校2年生で入門6年目。昨年第9回ひむかの国子ども落語全国大会で日向市長賞を受賞。
ジャンボ亭小目
ある商家の大店の親子はそろって酒が好き。倅は酒癖が悪く将来が心配なので倅,親父は2人で酒を断つ約束をする。倅の方は外で他にやることも多いが,親父は,店の方は番頭に任せきりで婆さんと2人きり。何もやることはなく,退屈きわまりない。好きな酒を思い出し,「寒気がするので体の温まる物」と婆さんにそれとなく言うが,女房は知らばっくれて,「葛湯はどうでしょ」,「蜜柑のお湯」なんて冷たく素っ気ない。 「酒」と口に出すと,倅と禁酒の約束をしたくせにとんでもないと冷たい。やっと女房を拝み倒し,1本だけという約束でやっと酒にありつける。飲み始めればもう止まらない。へべれけになるまで飲んでしまうのが,飲みの性(さが)だ。
そこへ,べろべろに酔った倅が帰ってくる。父は慌てて酒をかたづけさせ,ぐでんぐでんの倅と向き合って座る。親父は倅に何で約束を破って酒を飲んだのか問い詰める。倅は,贔屓の旦那に酒をすすめられたが,親父との約束だから飲めないと断ると,飲まないと出入り差し止めという。それでも男と男の約束だから飲まないと突っぱねたら,「お前は偉い,その意気で一杯いこう」と言われ,2人で3升飲んでしまったという。親父は倅に説教するが,酔いのせいで倅の顔が幾つにもに見えて来る。親父「こんな化物に,この身代は譲れねえ」,倅「俺もこんなぐるぐる回る家をもらってもしょうがねえや」
★プログラム11番:落語「親の顔」ジャンボ衣笠
ジャンボ衣笠
『親の顔』は立川志の輔作の新作落語。志の輔がプロになってから初めて創作した落語でもある。現代落語だが,登場人物の名前が八五郎であるなど,古典の要素もちらほら含まれている。
冬のある日,ご隠居のところに,友人の八五郎がやって来る。なんでも八っつぁんは,息子の金太の学校から呼び出しを食らったらしい。訳を聞くと,1枚の答案を差し出される。その答案は,100点満点で5点というとんでもないものだった。また,誤答の内容も「太郎くんと次郎くんがそれぞれ1/2、1/3ずつ草むしりをしたら、草はどれだけ残るでしょう」という問いに対して「やってみなけりゃわからない」といった,トンチンカンどころじゃ済まないようなものであった。原因がコレであることは火を見るよりも明らかだった。しかし,八っつぁんとしては,何故それで自分が呼び出しを食らうのかが理解できずにいた。そこで,半七が「昔からの諺でよく言うように『親の顔が見てみたい』てやつなんだろう」と言うと,八っつぁんは納得し,「それなら早く顔だけを先生に見せて帰ってこよう」とやっと学校へ向かう決意をする。
教師・親・金太の3人による三者面談が始まった。八っつぁんが「なぜこんな解答をしたのか」と金太を問い詰めている。すると,金太は,いずれの誤答にもあながち間違いとは言い切れないのではないかと思わせるような屁理屈を言ってくる。それで,次第に八っつぁんも金太が正しいように思えてきてしまう。そんなわけで,金太の点数は,どんどん上昇する。実はこの面談は,「親である八五郎がこの答案を見て,金太を怒鳴り散らすんじゃないかと言うことが心配になり,世の中正解だけが全てではない。もっと子供の幅のある思想を大事にしてやるべきだ」ということを八五郎に伝えるために先生がしたことだった。しかし,八五郎の思想には,それ以上の幅があるのだと思い知ったため,先生は八五郎にもう帰ってもいいが,その代わり「八五郎の親に会わせて欲
しい」とお願いをする。八五郎が訳を尋ねると,先生は八五郎の親の顔が見てみたいとのことだった……。
ジャンボ衣笠のいつもの「やってるかい!」もあった。

早目に昼食を食べて行ったので,座席につくと,何となく眠気がしてきた。それでよく覚えていない所もあったりして,思い出せないのもあった。それに,10日前なので,記憶も薄らいできていた。でも,久し振りに笑わせて貰った。
最近の新聞の投書欄にジャンボ衣笠さんの投書が掲載されていた。三原の鷺浦小学校の授業での落語の取り組みについて書かれていた。広島県内を中心に広範囲に活動されている様子で,子どもの落語愛好者やお弟子さんが増えて,頑張っておられる様子が感じられた。
新聞記事
これからも,益々のご活躍を
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【2018/06/26 15:06】 | 落語
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yasumama
ジャンボさん一門・・ますますの発展ですね~~。v-217
最初は可愛い小目君だけでしたけどすっかり 成長されて 一番弟子ってところでしょうか。1日でも早く入門なさったらと先日 志らくさん??談春さん??だったか 本に書いてありましたね。
ジャンボさんの こうして 社会に貢献なさってるのですね。
昼食後で少々 👀がトロンとする時もありましたが のってるか~~い・・・ィェィで元気力UPでした。
ありがとう御座いました。v-237

yasumamaさんへ
K.N
v-315ジャンボ一門,あちこちで精力的に落語会をされていますね。小さかった子どものお弟子さんたちもすっかり頼もしい青年になられて・・・。ジャンボ衣笠さんのWebページ「広島弁爆笑落語」で活動が紹介されていますが,ホントお忙しい毎日みたいです。立派な社会貢献ですね。今回,いつもの落語だけでなく,初めて聞く落語もありました。最初,食後なので少し眠気がしましたが,面白く聞けました。ジャンボ衣笠さんのおばあさん姿でのコント,よく似合って笑えました。v-411


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