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時は,過去,現在,未来へとずーと繋がっている。時の変化は,何気なく過ぎ去っていく。時は確実に流れている!
2月13日(木)呉信用金庫ホールで17:00~「野村萬斎が誘う『狂言』の世界」を見に行った。年内から,チケットを買っていたが,少し時期が遅かったので,いつものようなステージ近くの座席ではなかった。太極拳の友だちを誘って行ったが,今回の座席も,丁度良かったかなと思った。観客は,1階席が満席だった。
ポスター プログラム
最初に,野村萬斎の「狂言」についての解説があった。独特の言い回しで,言葉が分かりづらく,舞台の表現方法なども現代風ではないので,子どもにも分かりやすく説明された。背後は,金屏風で,松の絵ではなかった。
説明
★「柿山伏
修行を終え,帰国途中の山伏。空腹で喉も渇いたので,道端に見つけた柿の木の実を取ろうとするが,手は届かず,石を投げても当たらない。とうとう柿の木に登って食べ始める。丁度,見回りに来た畑の主は,木陰に隠れた山伏を見つける。
山伏 山伏2
腹を立てた畑主は,山伏をからかってやろうと思い立つ。あれは,犬だ,猿だと言われる度に必死の物真似でごまかそうとする山伏だが,ついには,鳶なら空を飛ぶ鳶だろうと囃すのにつられ,つい飛ぼうとした山伏は墜落し,起き上がれなくなる。笑って去ろうとする畑の主を,祈りの力で呼び戻した山伏は,いったん自分を背負わせますが,すぐに振り落とされてしまう。
法力を身につけたはずの山伏が,自らの浅ましい行いのせいで,畑の主に散々からかわれたうえに,痛い目に遭わされる。難題に悩まされる山伏のうろたえ方や,うっかりその気になって飛んでしまう愚かしさ,そしてまた居直る図々しさが,笑いを誘います。
山伏3
葛桶を柿の木に見立て,美味しそうに柿を食べる様子など,見る人の想像力をかきたてる狂言の代表作。
★「首引
播磨の印南野を通りかかった鎮西八郎為朝の前に鬼が現れる。娘の姫鬼に人の食い初めをさせたいという親鬼が襲い掛かってくる。為朝は,姫と勝負して負けたら食われようと提案する。親鬼は,恥ずかしがる姫を説得して腕押し・すね押しをさせるが,豪傑無双の為朝にはかなわない。姫鬼は美形の男に一目惚れ,何とか命拾いをする。
姫鬼と足相撲 首引1
苦戦する我が子に気が気でない親鬼はある策を思いつき・・・。眷属(親族)を呼んで,姫鬼に加勢させる。
首引
源為朝は源頼朝や義経の叔父にあたり,保元の乱の活躍で高名な武将。豪胆な英雄に対し,可憐な姫鬼を華麗かつ懸命に応援する親鬼。人以上に子煩悩な鬼の姿に,思わず顔がほころぶ。いかめしい鬼が娘可愛さに奮闘する様子が笑いを誘い,姫鬼や鎮西にゆかりの者など個性的なキャラクターが魅力的な作品です。登場する三種類の力比べは,中世に実際に行われていた遊戯であり,最後は百足競争のように連なって男と引き合いを演じ,賑やかにしめくくる。姫鬼の鳴き声がすごく可愛く,面白かった。
終演は,20:30位だった。丁度,20:53の最寄りのバスがあったので,少し待って乗って帰宅した。子どもにも分かりやすく,堅ぐるしくなく,笑いありで楽しい「狂言」だった。狂言は,能の幕間などにされるユーモラスなもので楽しい一時を過ごせた。
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【2020/02/16 14:47】 | 観劇
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yasumama
説明がながながでしたが あの萬斎さんの声を堪能するほど 聞かせて戴き これも 良かった。
いろいろ 納得しながら 見せて頂いたけど・・面白いと言っては いけないのでしょうが 面白く観賞いたしました。v-411
まえ 愛之助さんのときだったか 眷属?が ひょんと ひっくり返る??今回も とても 面白く 見せて頂きました。
やっぱり 足を運ばないと いけませんね。
あの席も 良かったと 思いました。
役者さんの 息つかい 汗・・は 伺えませんけど よいひと時でした・・後は・後は 10式 18式 24式 総合等など 途中から 一緒に ならないように 今度の土曜・・しっかり??教わりましょう。v-217

yasumamaさんへ
K.N
v-354狂言は,能と比べて,手軽に面白く見れるので,良いですね。能は,奥深く味わいがありますが,亡霊が出てきて,自分の思いを語るような内容が多く,かなり重たくなっています。最初の説明は,狂言を初めて見られる方や子どもにも分かりやすいものでしたね。狂言だけでは,内容が理解しにくいかも・・・。v-411柿山伏,首引,どちらもユーモアが感じられ,楽しく鑑賞できました。首引の姫鬼の泣く様が可愛く,印象に残りました。親子の情は,どの世界にもあるのですね。眷属は,狂言でも,ドジな感じで滑稽さを感じさせましたね。眷属は,余り使われませんが,親族や同族・配下などの隷属身分の者をいうそうです。野村萬斎さんは,東京オリンピックの演出をされるそうです。若いと思っていましたが,いい年齢になられたのですね。太極拳,短いものでも色々あるので,こんがらがってしまいます。平素,復習をしなければ,覚えられません。先生やみんなの動きを見て真似ています。さぼりの私ですので・・・。v-388寒くなりました。風邪やインフル,新型コロナウィルスに気を付けましょう。v-400

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9月15日(土)毎年の如く,呉市文化ホールで12:00開演の『松竹大歌舞伎』「昼の部」を見に行った。チケットは,くれフレンドリー友の会に入会しているから,6月2日に1割引き(5,580円)で,すでに購入済み。
今回は,片岡愛之助が主役の「義経千本桜」。片岡愛之助は,TVなどでは見ているが,歌舞伎は今回が初めて,どんなのかなと楽しみにしていた。いつものように,解説本を1,300円で買って,イヤフォンガイドを700円で借りた。座席は,A列ステージに向かって左側だった。花道がすぐの所なので,役者の表情などもよく見れるので,意外といい席だ。
ポスタ- パンフレット
最初の演目は,義経千本桜『道行初音旅』義経が主役ではなく,佐藤忠信(片岡愛之助)と静御前(中村壱太郎)に焦点を当てた歌舞伎だった。桜満開の吉野山へやって来たのは,源義経の愛妾,静御前。源平合戦後,兄・源頼朝の不興を招き,都を追われた義経一行は,静御前と伏見稲荷で別れた後,吉野の山中に身を寄せていた。その噂を聞いた静御前は,義経の忠臣・佐藤忠信を伴い,恋しい義経の後を追ってきた。
片岡愛之助と中村壱太郎 道行
旅の途中,静御前は忠信の姿を見失ってしまうが,義経から形見として預かった初音の鼓を打つと再び忠信が姿を現す。2人は,屋島の合戦で,義経の盾となって命を落とした忠信の兄を思い出し,涙に暮れる。花盛りの吉野山を背景に静御前と忠信の道行が艶やかな舞踊で表現される。しかし,後になって分かるのだが,この忠信は,両親を初音の鼓の皮にされた子狐だった。
狐忠信 扇と狐忠信
そこへ,頼朝の追っ手の速見藤太(猿弥)が家来を引き連れてくる。静御前を捕えようとするが,散々に打ち据えられて逃げていく。藤太は道化役を演じ,早々に退散する。静御前は,忠信と共に吉野の山奥へ分け入って行く。
速水藤太
休憩を挟んで,2番目の演目は「義経千本桜」『川連法眼館
吉野の山中にある川連法眼の館では源義経が匿われていた。川連法眼は,頼朝方に露見し,義経の身柄を差し出すように迫られていたが,妻飛鳥に義経を守り抜く覚悟であることを打ち明ける。これを聞いた源義経が奥から現れ,法眼の情けに感謝の言葉を述べる。
飛鳥 源義経
そこへ,義経の忠臣,本当の佐藤忠信が訪ねてくる。義経は,伏見稲荷で静御前を預けたことを尋ねるが,忠信は静御前を預かった覚えのない様子。忠信は,屋島の合戦の後,病の母を見舞うため郷里の出羽へ戻っていたとのこと,母の死後,自らも破傷風に罹り,療養をしていたが,ようやく本復して義経の元へやって来たのだった。この話を聞いた義経は,寝返ったと推測し,家来に忠信の詮議を命じる。
すると,そこへ静御前と供の佐藤忠信が入来したという知らせが入る。これを聞いた,忠信は,静御前に同道する忠信こそ偽物だという。静御前が初音の鼓を打つと,この忠信は忽然と姿を現す。実は,初音の鼓の皮を親とする狐の子。親を慕う子狐は,忠信に姿を変えて,静御前と鼓を守ってきたのだった。
静御前 狐忠信と静御前 
その孝心に心打たれた義経は,子狐に鼓を与える。すると子狐は喜び,源九郎狐の本性を顕す。嬉しさの余り,法眼館を駆けずり回る子狐の動きが見事だった。その後,義経の命を狙う吉野の山僧たちが潜んでいることを伝えた子狐は,自らの通力で山僧を退散させる。子狐は,初音の鼓を大切に抱え,古巣へと立ち去って行く。
静香御前と義経と忠信 白狐 
歌舞伎が終わって,出口の所で,愛之助さんの妻:藤原紀香さんが和服を着て,お客さんをお見送りされていたが,容姿も美しくチャーミングだった。歌舞伎役者の妻に慣れられたのかな。
藤原紀香
いつものことながら,舞台での歌舞伎は,迫力があって,楽しめた。日本の伝統文化の1つである歌舞伎,若い方が次代に継承していって欲しいなと思った。

【2018/09/18 16:09】 | 観劇
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yasumama
最初は 期待薄といってはいけないけど すっごく 良かった。
満開の桜の下で 繰り広げられる物語 愛之助さんの迫真にせまる演技と 親をしたう 子狐の情愛 思わず 涙・・・v-406
今回は花道の表演 沢山あり いろんな所作が目に入り 素敵さ 倍増でした。
やっぱり この席・・ですね~~。
壱太郎さんの指のそりがとても 美しい。
速見藤太役の猿弥さん そして それに続く家来たちの表演 良かったです。
私って何を見てるのやら・・ですね~~。
もう少し 盛り上げられたら 良かったのに~~と 思ってしまって・・。v-426

yasumamaさんへ
K.N
v-252今回の歌舞伎に対する最初の期待値より,かなり良かったですね。愛之助さんの歌舞伎は初めてでしたが,1人で2役で2つの演目,いくら関連があるものと言いながら,大変でしょうね。1日に2回公演もハードですね。v-91体力,気力勝負でしょうね。最初は桜が満開の吉野の山での道行,優雅な踊り,2回目は,v-351白狐の親子の情愛を中心にしてしんみり来るものがありました。狐の子の忠信が義経から鼓を貰った時の喜びの神出鬼没の動きは,良かったですね。今回も,楽しめました。v-425

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9月9日(土)午前中の太極拳講座を,少し早めに失礼して,呉市文化ホールに,『松竹大歌舞伎』を見に行った。くれフレンドリー会員になっているので,6月3日(土)朝早くから並んでチケットを買い求めた。今回は,すでに埋まっている座席が多く,やっとのことで,H席になったが,鑑賞するのには,丁度良い座席だった。解説を聞きながら見た方がよく分かるので,1700円出して,帰りに1000円返却して貰った。又,今回の歌舞伎の解説本も買った。
ポスター 歌舞伎解説本
演目一は,『猩々』。尾上松緑・襲名した中村橋之助と中村福之助の3名の猩々で酒売りが中村梅花だった。唐の国揚子の里の近くに住む酒売りが,夢のお告げに従って市に店を出して酒を売ると,店は繁盛した。ある時,酒売りが瀋陽の江に出かけると,水中から猩々が現れる。酒売りが持参した酒瓶で猩々と盃を酌み交わすうち,上機嫌になった猩々は,舞を舞って見せると,酒売りに酒壺を与えて去っていく。その酒壺は・・・。能の「猩々」を舞踊化した作品で,酒に酔った猩々が水上での戯れを見せる猩々舞が見所だそうだ。
猩々

          猩々1
演目二は,襲名披露『口上』八代目中村芝翫,四代目中村橋之助(長男),三代目中村福之助(次男)。四代目中村歌之助は,今回は出演していない。
襲名披露1

           襲名披露
~25分間の休憩~
演目三は,一谷軍記 『熊谷陣屋
1184年,源平一谷合戦の折。源氏の武将熊谷次郎直実の陣屋前に桜の若木があった。桜には「一枝を盗むものは,一指を切り落とす」という制札が立っていた。それは花を惜しむ主君義経の命令によるもの。
桜1
そこへ故郷武蔵国から,直実の妻相模が訪ねてくる。初陣の息子小次郎が気がかりでならず,はるばるやって来たのだ。そこへもう一人,敵方の平敦盛の母藤の方が迷い込んできた。藤の方と相模はその昔は主従の間柄。十六年ぶりに再会した2人だが、今は敵味方になっていた。
相模 藤の方
そこへ沈痛な面持ちの熊谷直実が帰ってくるが,思いがけない妻相模と藤の方の姿に驚く。実は、須磨浦で熊谷は藤の方の息子敦盛を討ち果たしていたのだ。それを知って斬りかかる藤の方に対し,直実は,非情の戦場における敦盛との一騎打ちのありさまと,立派だった敦盛の最期を丁寧に物語る。涙にくれる藤の方がせめてもの供養に敦盛が遺した青葉の笛を吹くと、障子に敦盛の影が現れる。しかしそれは幻だった。
実はこの陣屋には,敦盛の首を実検するため主君義経が待っていた。実検のために衣服を改めて主君の前に出た熊谷は,まず制札を引き抜いて義経のもとへ差し出し,首桶の蓋を取って捧げ持つ。その首を見て相模はわが眼を疑った。首は敦盛ではなく,小次郎のものだったからだ。騒然となる母2人を熊谷は押し止め,制札を手にして義経の言葉を待つ。
義経と熊谷直実 直実と息子の首
義経は意外なことに,身替り首を実検して,敦盛に間違いないと断言した。実は,敦盛の本当の父親は後白河法皇なのである。皇統に連なる身分の敦盛の命を助けよと,義経は「一枝を伐らば、一指を剪るべし」の制札に事寄せ熊谷に命じていたのだ。主命にこたえるため,熊谷は同じ年頃の息子小次郎の首を身替りにしたのだった。相模は出立前の小次郎の笑顔を思い出し涙にくれる。事態を知った藤の方も呆然となる。
この陣屋には,平家にかかわりある石屋の弥陀六を取り調べようと,源氏の侍梶原景高もやってきていた。梶原は,義経が敦盛を助けたと知ると,鎌倉の頼朝に注進しようと走り出す。ところが弥陀六が梶原に石鑿を投げつけ殺してしまう。弥陀六は実はその昔,幼い義経の命を助けた弥平兵衛宗清という平家の侍だった。弥陀六は自分の温情が平家を滅ぼす遠因となったことを悔やむ。宗清の顔を覚えていた義経は恩に報いるように,藤の方と鎧櫃に隠した本物の敦盛を弥陀六に託す。
白毫弥陀六
子を失い,生きる意味を失った熊谷は,髪を剃り落して出家の意思を明らかにする。主君義経に暇乞いして許され墨染の衣をまとい,息子小次郎が生まれてからの十六年の月日が夢のように思われるとつぶやきながら,出陣の太鼓鳴り響く戦場を離れ,悄然と師と仰ぐ浄土宗の法然のもとへと立ち去っていく。
「平家物語」の敦盛最期を題材にしている。わが子を犠牲にした熊谷の悲しみや戦乱の世の儚さが心に深く響く義太夫狂言で,成駒屋に伝わる「芝翫型」での上演だった。因みに,最近は,「團十郎型」で演じられるのが通例になっていて,「芝翫型」は半ば忘れられた古い型のように思われがちだったそうだ。熊谷1人の心情に焦点を絞り込んで彫りを深く刻むのが「團十郎型」で,「芝翫型」は,相模をはじめ,敦盛と小次郎をめぐる人々それぞれにをトータルに捉え,人間悲劇を語っている。
大学時代,私は能楽のサークルに所属し,謡や仕舞を習った。勿論,敦盛や猩々なども習ったので,興味深く鑑賞した。
歌舞伎の公演の開始までに,昼食を食べる時間がなかったので,公演が終了した後,太極拳の友だちと,回転寿司を食べ,珈琲も飲んでお喋りして別れた。慌ただしい1日だったが,楽しい1日だった。

【2017/09/14 22:56】 | 観劇
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yasumama
いつものように なんとなく なんとなく 鑑賞したのですが 今回は すごく心に 訴えるものあり。

主命にこたえるため,熊谷は同じ年頃の息子を どんな気持ちでと 思うと すごく 心を 思えば 痛みました。
でも、 急にでも ないけど・・??に出家して 奥様は って 心配したら ちゃんと 手に手をとって・・・相模も 考える余裕なんて なかったでしょうに・・。

いろんな事を知識の浅い頭で想い 涙 いたしました。v-406
よい席でしたね。 こういう席も いいなって 感じました。
そして 我々の 後の部・・・これは とっても 楽しく忙しく1日 終了でした・・・お疲れではありませんでしたか。v-237


yasumamaさんへ
K.N
v-354今回の歌舞伎,TVなどによく出られる歌舞伎役者で,身近な方なので,一層のめり込んで鑑賞できました。3人の息子さんが,歌舞伎をやられているので頼もしいでしょうね。中村橋之助~芝翫への襲名,貫禄が感じられました。熊谷直実と平敦盛の話は,色んな角度から,取り上げられていますね。「猩々」は,華やかで,若い方なので動きも敏捷で美しかったですね。久し振りの回転寿司も美味しく,後の珈琲タイムも楽しかったです。youkoさんから,尾道を誘われていますが,土曜日が休みなので,メールします。v-5

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昨年11月8日(火),“野村萬斎が誘う『狂言』の世界”のチケットの発売日だった。2月3日(金)で開演は19:00で,夜が遅いので,どうしようかと思っていたら,友だちが先にチケットを買っていたので,一緒に見に行こうということで,少し遅れて,チケットを買いに行った。近所のともだちを2名誘って,合わせ絵t5名になった。
ポスター
前回の公演は,2015年9月16日で,演目は,『蝸牛』と『六地蔵』だった。私は,大学時代能楽研究部に所属し,謡・仕舞・舞囃子などを習ったことがある。狂言は,600年ほど前,室町時代に能と共に出来た日本特有の伝統芸能。平安時代中頃に,大衆向けの滑稽な芸能「サル楽」となり,寺社芸能,農村芸能,田楽,白拍子などの影響を受けてきた。江戸時代には狂言は能と合わせて,「能楽」と呼ばれるようになり,2001年ユネスコの世界遺産に登録された。能は,荘重・悲壮な内容で,舞歌を中心とした幻想的・象徴的な劇であるのに対して,狂言はセリフとしぐさを中心とした写実的・喜劇的な対話劇だそうだ。日常的な事柄のうちに,庶民の誰もが持っている生活感情の機微を洗練された笑いに表現している。
今回の演目は,『梟山伏』,『附子(ぶす)』だった。最初に,野村萬斎さんの狂言の説明があった。
梟山伏』・・・山から戻って以来,様子がおかしい弟を心配した兄は,山伏に祈祷を頼みに行く。山伏が弟の様子を見て祈り始めると,弟は虚ろな目つきで鳴き声をあげる。
梟山伏3 梟山伏4
聞けば弟が山で梟の巣を下ろしたことが分かる。
梟
梟が取り憑いたものであろうと,山伏は懸命に祈るのだが,症状は益々ひどくなるばかり。そしてついには・・・。兄も同じ症状となり,山伏も・・・。梟の鳴き声が「ホ--ホ--!!」と印象的だった。
梟山伏1 梟山伏2
休憩が20分あって,『附子』が始まった。『附子」は,用事があるので,出かけるから留守をしろと主は太郎冠者と次郎冠者に言いつける。風が吹いてくるだけで死んでしまうような猛毒があるから,近寄ってはならないと2人に言い含めて出て行ってしまう。「附子」はトリカブトの根を乾かして作った毒薬だそうだ。
附子2
太郎冠者と次郎冠者はなんでそんな毒を主が持っているのか不審に思いながらも,こわごわとその毒をみる。やがて太郎冠者は中身が気になってしまい、毒に当たらないように次郎冠者と扇で扇ぎながら毒へ近づき,とうとう蓋もとって中身をみる。
附子3
中身をみればくろいものがあって、なんとも旨そうで太郎冠者は次郎冠者が止めるのも聞かずに中身を食べる。食べてみるとなんと毒ではなく砂糖である。
附子4
一度食べ出すと旨くて止まらなくなり,太郎冠者と次郎冠者は砂糖を喰いきってしまう。
附子1
帰ってきた主に叱られる,太郎冠者のせいだという次郎冠者に太郎冠者は主の大切にしている掛け軸と茶碗を割って泣いていれば大丈夫だという。
置き物・掛け軸
やがて主が帰ってくると,太郎冠者も次郎冠者も泣いている。わけを聞けば,主の留守中に2人で相撲を取っていたら勢い余って掛け軸を破り茶碗を割ってしまった。死んで詫びようと思って,毒を食べたが食べても食べても死なないので途方に暮れて泣いているという。
毒とまで偽って近寄らぬように云った砂糖はみんな食べられてしまうは,掛け軸も茶碗も割られてしまった主は怒って2人を追い掛けるが,2人は許してくれと言いながら逃げていく。ユーモアに富んだ内容で,大笑いした。余り,訳を気にしないで,単純に笑えば言いそうだ。確か,小学校の時,学校でこの話を聞いた記憶がある。他所から来られた人が,講堂で狂言されたようなおぼろげな記憶だが・・・。
終演は,20:40と早く終わったので,近所の友だちと一緒に家まで歩いて帰った。この日は,午前中,午後,夜と歩いたので,歩数は,10,000歩近くになった。毎日,これ位歩くと良いのだけど,いつも言い訳をして,しっかり歩いていない。先日から,ラジオ体操第1をパソコン画面で見ながら,始めた。なかなか,調子が良いようなので続けよう。

【2017/02/08 15:14】 | 観劇
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yasumama
グズグズ言うのは 私の悪い癖・・・・なんでも 体験・鑑賞してみれば それなり 得るものもあり 楽しめますね・・・・ちょっと 夜が あまりにも 遅すぎた・・お若い方には そんなには ないでしょうけど・・。

萬斎さん ますます 芸に磨きがかかり 渋い声が なんとも 言えません。もう あんな大きいお子さんがいらっしゃるなんて テレビで コマーシャルを見た時は びっくり 致しました。
「陰陽師」の時も 何とも言えない妖しい魅力に ファ~~。
「のぼうの城」でしたかね~~。これも 魅力的でした。 観点が違って・・・だめ ですか~。v-393
久しぶり 昨日 娘と バーゲンに行ったら どれが どうなのか 考えが纏らない・・やっぱり ダメです。ちなみにエールーエール・・・それが この間から 行ったお店ではないと 思ったのに 座ったら あら、この椅子・・・食べながら またまた あの例のお店で出るに出られず あらららら でした。

yasumamaさんへ
K.N
v-278以前は,歌舞伎や狂言など,興味が内容でしたが,何度か見ていると,その奥深さにどんどん引き込まれて行きます。会員には,若くて,働いている人が多いので,どうしても開演が遅くなるのでしょうね。でも,公演時間は,それぞれ短いので,休憩が20分間あっても,早く終わりましたね。野村萬斎は,50歳ですが,それにしては,童顔なのでしょう。若く見えますね。「陰陽師」,「のぼうの城」,いずれも見ていません。v-265今度,6月3日に『花戦さ』という映画が公開さえるそうですね。豪華キャストで,面白いかも・・・。福屋広島駅前店に行かれましたか。B2階がAA館で,B1~上が福屋です。B2階は全然雰囲気が違いますね。食事をした所は,福屋です。広島駅前が再開発で,すごく変わったそうで,TVで紹介していたので,いつか,見学に行きたいですね。e-172

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6月11日((土)くれフレンドリー会員への松竹大歌舞伎のチケット販売があった。朝7:00過ぎに呉市文化ホールへ行って並んだ。出演者や演目にもよるが,例年朝早くから長い列ができる。今回はそんなにでもなかったが,結構並んで,チケット販売開始を待った。8:00過ぎに,文化ホールに入れて,順番に椅子に座って待った。昼の部,夜の部と2回公演で,私たちは昼の部を選んだ。パソコンのモニターに座席の埋まり状態が表示される。早い順番ほど,良い席が選べる。
チケット販売 座席
公演日は,9月15日(木)だった。今回の演目は,『當年祝春駒』,『中村雀右衛門襲名披露ー口上-』,『仮名手本忠臣蔵』だった。
ポスター
まずは『當年祝春駒』から。初春,鎌倉幕府の重鎮・工藤左衛門祐経の館へやって来たのは,春駒売りに身を窶した曽我五郎と十郎の兄弟。18年前に曽我兄弟の父は伊豆の赤沢山の麓で工藤に闇打ちにされた。兄弟は,仇の工藤に対面しようと忍んできた。傾城の大磯の虎を巻き込みながら,春駒の芸を踊りで見せ,工藤の様子を窺う。父の仇の工藤を秘かに狙う2人は,春駒売りの踊りを踊りながら工藤に対面する。そのような曽我兄弟に対して,工藤は富士の狩り場の通行手形を渡す。兄弟の心を知る工藤は,総奉行の役割を果たした後に,潔く兄弟に討たれる覚悟だった。後日の再会を約束し,曽我兄弟はめでたく舞い納める。春駒は,子どもの玩具で,張り子や煉り物で作った馬の頭部を竹の胴に差したもの。春駒は,正月のめでたい門付芸でもあった。
大谷友右衛門 市川高麗蔵
曽我兄弟:五郎と十郎
大谷廣太郎 大谷廣松
中村芝雀改め中村雀右衛門襲名披露 口上
襲名
3月東京での襲名披露の口上は,こんなに沢山の歌舞伎役者が揃って出られているが,こちらでは,8名だった。松本幸四郎さんは,映画やTVなどでもお馴染。最初に,口上を述べられ,呉市のこと,カープの優勝のこと,今回視聴している高校生について述べられて,最後に中村雀右衛門襲名について述べられた。他の方たちも,色々口上を述べられ,最後に襲名された中村雀右衛門が口上を述べられた。
口上
お練り(観衆に見せる為,練り歩くこと)
お練り お練り1
休憩:15分間。『仮名手本忠臣蔵 七段目祇園一力茶屋の場 『仮名手本忠臣蔵』と『元老忠臣蔵』の違いがよく分からないので調べてみた。『仮名手本忠臣蔵』は,徳川幕府にはばかって,赤穂事件の時代設定がずっと昔の 南北朝時代,「太平記」の時代に置き換えられている。事件の40年以上後に人形浄瑠璃として,次いで歌舞伎として演じられた。それぞれの場面が独立して上演されることが多い。登場人物も大石内蔵助は大星由良之助 ,吉良上野介は,高師直,浅野内匠頭は塩冶判官という名前に変わっている。『元禄忠臣蔵』は昭和になってから劇作家の真山青果が史実の赤穂浪士事件を元に作った新歌舞伎で,両者は全く違うものだそうだ。
塩冶判官が江戸城内松の間で高師直を切りつけ,切腹してから半年が経った。塩冶家の元家老・大星由良之助は山科に籠ったが,連日のように祇園で遊興に耽る日々。そんな中,一力茶屋でひとり座敷に残った由良之助は塩冶の奥方からの密書を読み始める。その様子を,遊女おかるは2階座敷から鏡を使って,また,床下では,高家に通じる斧九太夫が密書を盗み読もうとしていた。
遊女おかるは1人で酔いを醒ましている由良之助に気付き,読んでいる文を恋文だと思い,手鏡で覗きこもうとする。一方,縁の下に潜んでいる九太夫は,密書を下から盗み読もうとする。おかるが簪を落としたその音に驚き,由良之助は密書を慌てて隠す。だが,九太夫によって密書の先端が切り取られているので,密書を盗み読まれたことに気付く。
手紙を読む
おかるに気づいた由良之助は,身請けをしたいとおかるに申し出る。しかし,おかるには勘平という夫がいる。戸惑うおかるに対して,は3日経ったら自由にして良いまで言うので,おかるは承諾する。仇討の徒党に加えて欲しい旨をに懇願するために来たおかるの兄の寺岡平右衛門は,おかるから身請け話を聞き,由良之助には仇討のl心が無いと落胆する。しかし,おかるから密書の内容を知らされると,由良之助が秘密を知ったおかるを殺すために身請けしようとしていると悟る。それならば,兄の自分が妹を手にかけようと,突然,おかるに切りかかろうとする。
遊女おかる 中村梅玉
驚くおかるに対して,寺岡平右衛門は父とおかるの夫勘平が非業の死を遂げたことを伝える。夫の死を知ったおかるは,もはや生きる望みも無いと兄の手にかかって死ぬ覚悟を見せる。その時,奥から由良之助が現れ,これを制する。寺岡平右衛門が仇討の徒党に加わることを許す。さらに,おかるには夫勘平に代わって功を立てるように言うと,おかるの手に刀を添わせて,縁の下の九太夫めがけて一突きする。由良之助は高家と内通する九太夫から,これまで屈辱を与えられてきた恨みを語り,寺岡平右衛門に九太夫の始末を命じた。
松本幸四郎 松本錦吾
2時間余りの公演だったが,知っている内容もあり,イアフォンガイドの説明もあり,面白く鑑賞出来た。それに,毎年の如く,解説書も買って読んだので,非常によく分かった。観客も大入りだった。急いで,帰宅し,明日の絵画教室のため,車で画材を絵画教室「むさしの会」まで運んだ。午前中は,家の掃除もしたので,非常に忙しい1日だった。疲れ直しに,夕食は,珍しく缶ビールを飲んだので,早めに就寝した。
※9月17日の新聞には,福山市で行われた松竹大歌舞伎の記事が載っていて,大星由良之介(松本幸四郎)が斧九太夫(松本錦吾)を取り押さえている場面の写真が掲載されていた。呉市でも1・2階席(1,800名)がしっかり埋まっていたが,福山では2,000人の観客だったそうだ。由良之介が敵をいましめる長セリフでは,力強い演技に観客は圧倒されたそうだ。さすが,松本幸四郎だ。
松本幸四郎と松本錦吾

【2016/09/16 16:04】 | 観劇
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yasumama
ここのくだりは 両方共 母がよく語ってくれていました。で、母を思いました。
お若い役者さんの あの指の美しいそり方に太極拳の時もそうしたいなって思ったけど それは違いますよね。美しかったですね~…できる事ならやってみろ~ですけど・・・v-359 
役者さんって 素晴らしいですね~。あの浪々とした声も聞きごたえあり、です。

今日も結構な雨でしたね。私はプールでしたが ○○会・・・の案内あり・・でしたが 今年はショックを受けませんでした。紅白万重届けていただきましたv-404 当たり前!
当分 先でいいですね。

yasumamaさんへ
K.N
e-329『當年祝春駒』,曽我兄弟の仇討の話ですね。昔は,仇討が当然のこととして認められたいました。それを一生をかけて成就させなくてはいけませんでした。仇打ちをする方,仇打ちをされる方,両方とも因果な事ですね。若い兄弟のみずみずしいたち振る舞い素敵でしたね。近くで見て,うっとりでした。仇の工藤も潔い生き方でまさに武士道なのでしょうね。『仮名手本忠臣蔵』何度も色んな場で演じられ,色んな場面をテーマにした忠臣蔵があるのですね。松本幸四郎の大星由良之介,さすが堂々として臨場感がありましたね。いつか,東京や京都の歌舞伎座で見てみたいですね。座席がなかなか取れないのでツアーが良いかも・・・。今朝の雨と風,病院の番取りに行って大変でした。10:30~の歯科は,時間を間違え,診察は来週になりました。私ってボケちゃったのかしらv-361台風に気を取られていました。v-388台風で庭の花や植木鉢が吹き飛ばされ,あちこち大変でした。

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